当院の歯周病治療の特徴
患者様と根気よく歯周病治療に取り組みます
歯周病は、ほとんど症状なく進行します。定期健診に来られる方にはすぐに現状をお伝えし、検査・治療を行うことができるのですが、未だ多くの方が、症状が現れてからご相談に来られます。
長く放置されてしまった歯周病は、それだけ治療期間も長くなります。また、歯周病の改善には、患者様のご協力も欠かせません。ご自宅でのセルフケアの改善、生活習慣の改善などをお願いすることになります。
しかし、地道に治療を続けていけば、改善の可能性の高い病気でもあります。少しでも患者様の歯を長く健康に残せるよう努めて参りますので、ご協力をお願いいたします。
歯周病と当時に、お口全体の環境を改善し、年齢を重ねてからも「噛める・食べられる喜び」を感じられる人生を目指しましょう。
重度の歯周病の方への治療も可能
梶歯科医院では、重度の歯周病に対する外科的な治療も行っております。早期治療は大切ですが、さまざまな理由によって放置してしまった方も、決して諦めないでください。
治療後も継続的にメインテナンスが必要なため、患者様の心に寄り添いながら診療を行います。
口臭が気になる方への口臭治療も可能
口臭の原因はさまざまありますが、そのうちの一つが、歯周病や虫歯などの口腔トラブルです。
ご自身に口臭があるか分からないけれど気になる、という方もお気軽にご相談ください。当院が、患者様に合わせた治療・改善方法をご提案いたします。
治療はもちろんのこと、最も大切なのは歯周病予防
虫歯と同じように、歯周病も予防することができます。その中で重要になるのが、定期健診です。
歯周病は「40代、50代以降の病気」というイメージがあるかもしれませんが、それらの多くは「症状が現れる年齢」です。20代、30代の方でも歯周病になっている方は少なくありません。
何年もかけて進行するものだからこそ、症状が現れる何年も前から予防に取り組む必要があります。定期健診に通っていただきながら、虫歯とともに歯周病の予防を行っていただくことが、もっとも効率的であり、また最終的に患者様のご負担を軽減できる選択です。
お口の状態にもよりますが、当院では基本的に3カ月ごとの定期健診をお願いしております。数カ月に一度、30分~1時間程度のお時間を作っていただければ、お口のトラブルを包括的に予防することができるのです。
歯科衛生士の担当制にも対応しておりますので、ぜひこの機会に、当院で予防を初めてみませんか?
進行別治療法
軽度歯周病
歯周ポケットなどに歯垢が溜まり、炎症が起きている状態です。出血などの症状が見られる方もいらっしゃいますが、無症状の方がほとんどです。早くに治療を開始できれば、改善までの通院期間も短くて済みます。
- 治療法
- 歯磨きなどのセルフケアでは落とせない歯石、磨き残しの歯垢を除去します。また、毎日のセルフケアの質を上げるため、歯磨き、フロスなどの使用方法をアドバイスします。
中等度歯周病
深くなった歯周ポケットの歯垢・歯石を原因とした出血、口臭などの症状が現れ始めます。
- 治療法
- 専用の器具を用い、歯周ポケット内部に溜まった歯垢・歯石を取り除きます。また、歯面の凹凸を滑らかにして、歯垢や汚れの付着を防ぎます。
重度歯周病
炎症がひどくなり、歯茎が赤く腫れます。また、歯茎が下がったために歯が長くなったように見えたり、歯間が広くなったりすることもあります。歯のぐらつきで初めて危機感を持って受診される方もいらっしゃいますが、かなり進行している状態ですので、ぐらつきを基準にしてはいけません。
- 治療法
- 歯周ポケットを歯茎の切開によって一時的に開放し、内部の歯垢・歯石を直接的に取り除きます。その後、縫合します。
まずは検査で歯周病のチェック
症状の現れにくい歯周病は、受診も遅れがちです。歯茎の出血や腫れといった目で見て分かる変化がなくとも、気になる方は一度検査を受けてみましょう。
歯周ポケットの深さを測る検査、レントゲンで顎の骨の状態を診る検査、出血・腫れを調べる検査、歯のぐらつきの有無をチェックする検査などを行います。
歯周病治療の流れ
しっかりと検査した後、下記流れで治療を行っていきます。
Step1治療計画の作成
歯周病と診断されたら、目標を設定し、進行の状態、患者様のライフスタイルなどに応じた治療計画を立てていきます。
Step2基本治療
歯磨きのできない歯周ポケットや歯の裏側を中心に、専用の器具を使った歯垢・歯石の除去を行います。また、歯面を滑らかに仕上げ、歯垢や汚れの付着を防ぎます。
併せて、咬み合わせのチェックも行います。
Step3再検査
ご自宅で適切なセルフケアを続けていただいた後、再検査を行い、状態が改善しているかどうかを確認します。
歯茎の状態が良くなり、歯周ポケットの深さが浅い状態で維持されていれば、メインテナンス(定期健診)へと移行します。
Step4歯周外科手術
再検査でも改善されていない場合、または重度歯周病の場合は、歯周ポケットを切開によって一時的に開放し、歯の根の深いところにある歯垢・歯石を徹底的に取り除きます。その後、歯の根の表面を滑らかに仕上げて、縫合します。
Step5メインテナンス
歯茎の状態が一定以上でキープできていれば、メインテナンスへと移行し、定期的にご来院いただきます。歯周病治療は、現在開発されているいずれの治療法でも、短期間で劇的に改善するということはありません。
定期的なメインテナンスとご自宅での適切なオーラルケアによって、歯茎と顎の健康を維持し、少しずつ改善していきましょう。
先生教えて!歯周病治療Q&A
歯周病になると完治しないのでしょうか?
歯周病を完治させることは難しいことですが、症状が出たり悪化したりしないようにコントロールすることはできます。
しかし、このコントロールは歯科医院での歯石除去や薬などによる治療を受けるだけでは不十分で患者さんご自身でのセルフケアが一番大切です。
患者様の日々のケアで足りない部分を我々が精一杯サポートさせていただきますので二人三脚で頑張りましょう。
歯石除去は痛いですか?
人によっては、歯石除去後に歯茎がヒリヒリと痛む場合があります。
このケースは、歯茎に炎症が起きている場合に多いです。炎症がひどく歯茎が腫れていると、歯石取りのときに器具が当たることが刺激となり、歯石を取ったあと、ヒリヒリと痛みが続くことがあります。痛みが出ないよう何度かに分けて治療することも可能ですのでその際はお申しつけください。
妻に口が匂うといわれました。歯周病でしょうか?
口臭の原因は大きく分けて2つあります。まず一つは内臓疾患、そしてもう一つは口腔疾患です。前者については内科での治療が必要です。
口腔疾患もさらに1.歯周病 2.唾液の減少 3.舌の汚れがあります。それぞれにあった治療法がありますのでお悩みの際はご相談ください。
ストレスがあると歯周病になりやすいのでしょうか?
ストレスが多い毎日で、食習慣や歯みがきの習慣が変わることがあります。さらには、ストレスが原因で体の抵抗力が弱まり、歯周病が悪化しやすくなることもあります。